INTERVIEW

Vol,8 パソナスタッフ清松 由恵さん

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皆さん、こんにちは。POWER BI FORUM編集部です。パソナの派遣社員として市場調査会社にお勤めの清松さんにお話を伺いました。


Q1.現在はどんな業務を担当されているのですか?

市場調査会社の中で、携帯ネットワークを使った対話型のプロモーションサービスを実施する営業部署に所属しています。部署では案件の実施発注などの営業事務や、実施後の成果を報告資料にまとめることなどを担当しています。現在は、分析業務というよりは、営業事務業務の占める割合が多いです。

その一方で、扱うデータが大量にあることからPower BIのような分析ツールとも遠からぬ世界で働いているとも言えます。たとえば、アンケートに回答するとポイントがもらえるといったプロモーション行った際に回答を得たデータは、独自の集計システムに蓄積され、CSVで取り出すことができる仕様になっています。このデータの一部を使って、プロモーションの成果や課題をExcelチャートやグラフにまとめる作業があります。

現在の派遣先に来てしばらくしたときに、「どうしても報告に必要なデータを、大変手間のかかる手作業で加工しなければならないがどうしたらいいか」という相談があったため、VBAやマクロで可能な限り自動化することを提案しました。それを部署の皆さんにとても喜んでいただいて、「Excelの魔法使い」と呼ばれています(笑)。


Q2.Power BIを使うモチベーションは何でしょう?

やはり営業の方のお話を聞くと、日々の営業書類にも、「もっとデータを活かしたい」という潜在的なニーズを感じるからです。プレゼン資料や、報告書、見積書などを作成するときに、説明しやすい説得力のある数字を盛り込みたいというニーズがあります。

ただ、現状では、一瞬で処理できるものもあれば、無理なこともあります。現在扱っているプロモーション用のアンケートデータは、顧客の情報やページ遷移記録などを含むのですが、そのままだとデータ量が多すぎてうまく扱えません。生データをMicrosoft Accessに取り込もうとしたのですが、それも思うようにいきませんでした。

時後活用の計画はなかったため、データは豊富にあるけれどレポートや分析にすぐに活かすことはできない状態なので、Power BIが、よりよいデータの受け皿になってくれるのではないかという希望があります。


Q3.数値データを扱うときのコツはありますか?

既に途中まで作成されている書類や、理想の方向性があるけれどうまく処理できないExcelをどう加工するか、相談を受けることがよくありますが、困ったファイルに共通する点は「一つのファイルですべてをやり切ろうとしている」というところだと思います。

たとえば、「以前作ったデータを今回応用できないかな?」と計算式の相談をされてファイルを見ると、実際には計算に必要な行が削除された上、見栄えを良くするために数値データが文字列に変換されて 、さらにセルは2列ごとに結合されているなどといった、後戻りしづらいデータになっていることがあります。こういったケースは、Excelが1枚のシートでなんでもできてしまうがために起こりがちなのですが、装飾をする前の元データや過去の生データを別のシートやバックアップファイルとして取っておくと、データをスムーズに扱うことができるようになると思います。

私は、Excelでの作業は、つねに「データを貯める“入力”」、「データを元に行う“計算”」、「プリントしてプレゼンテーションするための “出力”」の3つの業務に分けて考えるクセをつけています。そうすることで、滞りなくデータが活用でき、「無茶」なことが減りますね。

これをPower BIの機能でいうならば、“入力”は「データの抽出・変換・ロードを行うクエリエディタ」に、“計算”は「式や関数を利用したデータ加工をするデータビュー」に、そして“出力”は「対話しながらビジュアルレポートを作成するレポート」が対応するのかなと思います。


Q4.BIスペシャリストのスキルアップに役だったものは?

以前に、データ活用システム関連の会社で働いていた際に取得した、データベース製品の利用者資格の勉強は、いまでも役に立っていると思います。データを効率的に扱うための基礎がそこで身につきました。たとえば、データラベルをユニークなものにするといったことや、表記のブレがあるとデータ集計ができないといったことも、自然と気をつけられるようになったと思います。

先程のExcelを3つの業務に分けて意識するということと同様に、データ管理の基本や、製作者の行程を辿りやすくすることも、業務の引き継ぎや効率アップに役立つと思います。


Q5.Power BIに魅力を感じる点は?

やはりグラフィカルな視覚化のオプションや、モバイルプレゼンといった最先端の機能を多数取り入れているところに強みを感じます。報告書もそうですが、ビジネスを行う上で各種資料の見栄えはみなさん大切にされるところですよね。

また、定期的に集計・分析するデータも、一度取り込んでしまえばあとは更新ボタンを押すだけでよいという仕組みも魅力ですね。こういった機能は、ノートパソコンの限られた画面のなかでデータ量の多いExcelファイルを扱わなければならないすべての人にとって、うれしい機能だと思います。もしも社員全員でPower BIを操作できるようになるのは難しいとしても、いったん一部の部署に導入してベースづくりをしておけば、あとは毎月・毎週の報告書などが自動で更新・閲覧できるようになり、Excelシートとの格闘から開放されるかもしれません。

そう考えると、Power BIは決して一部の上級ユーザー向けではなく、社員全員が恩恵を受けられるサービスだと思います。

まだまだノウハウやトラブルシューティングといった面では情報が少ないので、今後、もっと日本での情報が充実していくといいなと思っています。


Q6.今後の目標や学習予定を教えて下さい。

自身のキャリアについては、今後も一般コンシューマと関わる部署で働き続けたいと考えています。並行して、BIスペシャリストの腕を上げて、もう少し分析や集計の業務に集中できるようになっていけたらいいなと思います。

仕事によっては、1つのツールだけに詳しいよりも、2つ3つのツールを横断的に利用できる知識とスキルがあれば、複雑な問題をシンプルに解決できることもあると思います。たとえば、Excelだけでこなすと大変になってしまう業務も、Power BIのある機能を知っていれば、ごくシンプルに片付くかもしれません。もともと新しいツールを使うのは得意なので、よいツールは積極的に使えるようになりたいですね。

Excel VBAは一通り学び、Power BIの講習も受講しましたので、自分の強みを伸ばすために自分の強みを伸ばすためにいま「VBAエキスパート Access VBA スタンダード」 の資格取得に向けて勉強中です。すでに「Excel VBA スタンダード」は取得しているので、「スタンダードクラウン」の称号を目指しています。もちろん最終的には、こうやって身につけたスキルと、職場で扱っているデータや課題とをうまく結びつけ、よりよい形で業務に貢献して参りたいです。

——ありがとうございました。