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Power BI サービスアップデート情報 (4月14日更新分)

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こんにちは、POWER BI FORUM編集部です。
今回は、4月付けで発表されたPower BIの主要アップデートのまとめをお届けします。

 

Excelとの親和性がアップ

・「Excelで分析」が追加
Power BIで作業中のデータをExcelへ移動し、ピボットテーブルを作成したり、チャートを作成できるようになりました。もうPower BIのデータをExcelでは再利用できないと悩むことはなくなります。場合によってはExcelのほうがいい!という方はぜひExcelをお使い下さい。

実は、4月のアップデートで可能になったこの改善は、Power BIに対するユーザーからの機能リクエストのうちでも、要望が多かったものでした。今後は、Excelだけでなく、サード・パーティベンダーのソフトウェアでも、Power BIのデータを利用できるようにする予定です。

Excelで分析をするには、Power BIの左側のナビゲーションメニューで、レポート、もしくはデータセット名の横の「…」をクリックし、「Excelで分析(Analyze in Excel)」ボタンをクリックします。.odcファイルという拡張子のファイルがダウンロードされるのでこれをダブルクリックすると、外部サイトへ接続されます。

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キャプション:「Excelで分析」をクリックすると、.odcファイルがダウンロードされます。同時に、アップデータのインストーラのリンクも表示されますので必要な場合はアップデートを行ってください。

ダウンロードしたファイルをExcelで開くと、Power BI Publisher for Excelのサインイン画面が開きます。Power BIのアカウントでサインインすると、「セキュリティに関する通知」ダイアログが表示され、接続を許可するとExcelで表データが開けます。

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キャプション:Excelでodcファイルを開いた際に表示されるダイアログ。Power BIアカウントでサインインします。

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キャプション:警告画面は「有効にする」をクリックします。

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キャプション:ExcelでPower BIのレポートデータを使用し、ピボットテーブルで編集できます。

このように、Excelから、Power BIのサイト上のデータセットを直接分析できます。しかも、すべてのユーザー向けに解放され、無料で利用可能です。作成後のExcelデータは、xlsx形式で保存してPower BIを使っていない人とも共有できます。

どのようにデータが活用できるかはビデオのデモも参考になります。

なお、この機能を使うには、Excelをアップデートする必要があります。「Excelで分析」をクリックすると、アップデータのリンクが表示されるので、ダウンロード、インストールを行ってください(Windows 版のExcelのみ対応)。

・マルチユーザーアカウントの改善
「Excel 更新プログラムで解析(Analyze in Excel update)」というメニューコマンドがPower BIのダウンロードメニューの中に追加されました。アカウントが複数あり、違うアカウントでサインインし直してデータを更新する際に使用します。

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ダッシュボード関連の新機能

・おすすめのダッシュボード
常に数値の変化を確認しておきたい資料など、メインで使うダッシュボードにアクセスしやすくするために「おすすめのダッシュボード」という機能を追加しました。特定のダッシュボードにマークをつけると、Power BIにサインインすると、そのダッシュボードがホーム画面のように最初に開きます。

この機能を使うには、設定したいダッシュボードを表示させておき、画面右上のメニュー「…」をクリックして「おすすめのダッシュボードに設定」をクリックします。おすすめのダッシュボードに指定できるのは1つのみです。新しく設定する度に、そのダッシュボードがおすすめに変更されます。

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機能をオフにするには、左側のナビゲーションバーの一番上で「おすすめのダッシュボード機能をオフにする」を選択します。

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・ダッシュボードをフィルターする
ダッシュボードの数が増えすぎると、リストから目的のダッシュボードを選ぶのも一苦労……となります。ダッシュボードのリストをフィルターできる新機能も追加されました。

Power BIの画面の左側にあるナビゲーションメニューで、「ダッシュボード」の上に「表示」という項目が増えました。このボタンをクリックしてオプションから表示するリストを選択できます。

「すべてのコンテンツ」・・・・すべてのダッシュボードを表示します。
「個人用のコンテンツ」・・・・自分で作成しているダッシュボードのみ表示
「自分と共用」・・・・・・・・ほかの人から共有されたダッシュボードのみ表示

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・Vimeoのタイルを追加
以前からYouTubeをダッシュボードへタイルとして追加することが可能でしたが、Vimeoにも対応しました。タイルを追加するには、ダッシュボード画面の右上「タイルの追加」をクリックし、「メディア」で「ビデオ」を選んだのち、「次へ」ボタンをクリックします。「コンテンツ」欄にVimeoのビデオURLを入力し。「適用」をクリックします。
なお、VimeoはURLの形式がいろいろあります。URLを入力しても「適用」ボタンが押せない場合は別のURL形式(たとえば、ビデオIDのみを使った形式、 https://vimeo.com /101557016 のようなもの)を試してみてください。

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キャプション:「コンテンツ」にVimeoのビデオURLを入力します。

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キャプション:タイルとしてダッシュボードにビデオが追加されます。

 

エンタープライズ系の機能アップデート

・Admin Portal(Power BI Proのみ)に使用レポートを追加
Office 365のグローバル管理者の場合に「Admin Portal」にアクセスすると、「使用レポート(Usage Report)」が表示されるようになりました。このレポートでは管理しているダッシュボードやコンテンツパックの利用状況が確認できます。

・ExpressRouteに対応
Power BIが、Azure ExpressRouteでも利用できるようになりました。ExpressRouteは、Azureのデータセンターと自社のオンプレミス、もしくはAzureのデータセンターと自社の施設の間をプライベート接続するサービスですが、新たに、Express Routeを使って自社組織とPower BIを接続できるようになりました。これによって、インターネットを使ってやりとりする際、慎重に管理しなければならないデータの安全性をより高めることができます。

・Contents pack support for RLS(preview)の公開と更新
もうひとつの新機能はRLS(Row-Level Security=行レベルセキュリティ)機能の公開と更新です。行レベルセキュリティとは、本部などで所有しているデータを、支部で一部だけ閲覧可能にしたい場合に、指定したデータ以外は閲覧できないようにするセキュリティ設定です。RLSはSSASの契約社のみ利用できていましたが、今月、クラウドモデルにも一部開放しました。

この機能を利用するには、画面左のナビゲーションメニューで、データセット名の横の「…」をクリックして「Security」をクリックします。使用するユーザーと範囲を設定します。

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なお、公開後の更新で、「行レベルセキュリティ」を設定したダッシュボードやレポートがコンテンツパックの一部として発行されると、セキュリティルールがコンテンツパックにも適用されるように改善されています。これにより、セキュリティレベルを損なうことなく、安全にコンテンツを発行することができます。

補足:コンテンツパックとは、Power BIに接続して取り込んださまざまなサービス(Salesforce、Microsoft Dynamics、Google Analytics 、Excelデータなど)を1つにまとめたものです。単に「Power BIに取り込めるデータをまとめたもの」と考えてもよいでしょう。コンテンツパックの作成は、Power BIの画面右上の設定をクリックして、「コンテンツパックを作成」から実行できます。

 

Q&Aの改善

Power BIでは質問型で質問を入力してレポートを作成するQ&A機能があります。この機能で「is」を入力すると、続いて列名がサジェストされる機能が付きました。たとえば、図では、「利幅の傾向のうち、カスタマー名の箇所”が (is) “」まで入力すると、そのカスタマーの名前が自動抽出されて候補に表示されています。

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言語設定の追加

これまで、Power BIの言語表示はブラウザ側の設定に依存していたのですが、設定メニューから「言語」を選ぶことで使用したいPower BIのインターフェースの言語を選択できるようになりました。

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キャプション:画面右上の歯車のマークのボタンから「設定」を選択します。

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キャプション:「設定」画面の「言語」から使用する言語を選択します。

いかがでしたか。3月には、Microsoftとして初めてのPower BIにフォーカスしたイベント「Data Summit」も開催され、これに合わせるにように数多くの機能が公開された月でした。新機能で、さらに便利にPower BIをご利用ください。

参照:
https://powerbi.microsoft.com/en-us/blog/power-bi-service-april-update-expressroute-for-power-bi/
https://powerbi.microsoft.com/en-us/blog/power-bi-service-march-update-part-two/